ただいま金曜日の22時時前。前回記事からまた半年以上経ってしましたが、自分のペースでこのサイトは更新していきたいと思っています(全然更新していないのにいまだにこのサイトを見てくれている方々もいて本当にありがとうございます。励みになります)。
今日は仕事も一通り片付いているので、ゆっくりとぶどうジュースを飲みながら華金を楽しもうかと思います。ということで、本日いただくぶどうジュースは、「カルピスソーダ 夜を愉しむぶどう」という一品(商品ページはこちら)。ちょっと前に購入してからしばらく冷蔵庫で寝かせていて、満を持していただきます。お値段は160円(税別)で、内容量は450ml。商品ページの説明によると、
完熟巨峰果汁を使用した乳性炭酸飲料です。完熟巨峰果汁の香り高く豊かな風味と、きめ細かく心地よいのどごしが特長です。夜の自分時間を楽しみたい方、オンタイムからオフタイムへ気持ちを優しく切り替えたい方にぴったりの商品です。
パッケージは、夜の自分時間を充実させてくれる世界観を演出するため、文庫本をモチーフとしたデザインを採用しています。みずみずしい巨峰を大きく配置することで、「カルピス」とぶどうの組み合わせによるおいしさを表現しています。また、裏面には50周年ロゴをあしらい、「カルピスソーダ」が発売から50周年を迎えたことを伝えています。
とのこと。「夜を愉しむぶどう」というネーミング、まさにこのホームページにピッタリですね。パッケージデザインについて、文庫本をモチーフとしているなんてぶどうジュース史上初めてではないでしょうか。だから「夜を愉しむぶどう」のフォントが明朝体なんですね。アウトプットとしてのデザインもさることながら、「夜を愉しむ=文庫本を読む」という発想がとても良いですね。遊びがあるというか、伸び伸びと企画しているような雰囲気が伝わってきます。
ということで、早速、飲んでみましょう。
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ああ〜、なるほど。確かに夜って感じだこれは。
説明文に「オンタイムからオフタイムへ気持ちを優しく切り替えたい方にぴったり」とあるのですが、これが味としてものすごくしっかりと表現されていることにまず驚きます。微炭酸の喉越しと、ぶどうの酸味や甘み、そしてカルピスの味わいなどといったそれぞれの味が、やさしくじわっと味覚に浸透してくると言いますか。トータルの味にインパクトを持たせるのであれば、それぞれの味にもっとパンチを効かせてガツンとさせると思うのですが、あえてそうはせず、ものすごく丁寧にまとめ上げている印象をとても強く感じられます。
文庫本を読むというデザインモチーフにしているということは、夜の中でも割と夜更けに近い方で、24時前後から25時あたりに進む、あの静かでゆっくりとした、だんだんと空の青色が濃くなっていくような繊細なグラデーションを再現しているのではないかと思わせるほどのきめ細やかさがあります。
ぶどうの味わいを「夜を愉しむ」とか「文庫本を読む」みたいに、他の体験になぞらえて表現するというこの考え方は個人的にずっと前から面白いんじゃないかと思っていて、なのでこのサイトを作ったのですが、このぶどうジュースは自分が面白いと思っていたこととまさに同じ方法で開発されているので、とても興味深く飲ませていただきました。
優れたアート作品や音楽、映像作品などは、言葉による解説がなくてもその作品に込められた意図や思いがダイレクトに伝わってきたりするものですが、このぶどうジュースもそれと同じく、商品に込められた狙いをしっかりと感じとることができたと思います(全然違かったらすみません)。でも、一口飲んだ瞬間に夜の穏やかだけどちょっと寂しさもあり、でもなんだか心が安らぐ繊細な感覚が得られたので、私はとても素敵なぶどうジュースだと思いました。冬の時期にピッタリですね。
カルピスソーダ 夜を愉しむぶどう
・フレッシュさ:3.5/5
・濃厚さ:3/5
・自然的 or 人工的:人工的
・どんな夜に飲みたいか:お気に入りの文庫本を読みながらゆっくりとした時間を過ごしたい夜に