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このぶどうジュースでいざ、現実逃避|Roter Traubenmost 100%グレープジュース

Roter Traubenmostのトップ画像

ただ今、火曜の21時。本当は今日中にもっと色々進めなければならない仕事があるにも関わらず、なんだか気が乗らなくて今日は店じまいしてしまいました。仕事のモチベーションを高く保つのはなかなか難しいですよね。自分にとってぶどうジュースを飲む時間は、仕事へのモチベーションを上げるための小休止タイムでもあるのですが、時にはぶどうジュースだけでは乗り越えられない夜もあったりして。最近はそんな日々が増えてきているので、どうしたものかと頭を悩ませています。
そんなモヤモヤを肴にいただくのは、「Roter Traubenmost(ローター トラウベンモスト)」というブランドのぶどうジュース(商品ページ)。

こちらのぶどうジュースの正式名称は「ワイン醸造用ぶどう搾汁」で、その名の通り、ワインを作るためにこしらえられたもの。100%のストレートジュースで、収穫のタイミングによって風合いが変わるのも特徴なのだとか。商品ラベルには「vintage 2021」とあり、ぶどうジュースでこういった表記がされてるなんて珍しいと思ったのですが、その年によって微妙に変わる味を楽しめるのが、このぶどうジュースの魅力の一つなのかもしれません。まさにワインのような楽しみ方ですね(ワイン飲めないけど)。

また、こちらはあまり見たことがないオーストリア産のぶどうジュースで、有名ワインショップ「エノテカ」の記事では、オーストリア産ワインの特徴についてこのようにまとめられています。

オーストリアでは生産者たちの努力と工夫によって、現在では特徴的で高品質なワインが多く生み出されています。輸出量が少ないことで日本ではフランスやイタリアなどの有名産地の陰に隠れがちですが、見かけたときはぜひ、手に取ってみてください。

オーストリア産ワインは日本の市場にはあまり出回っておらず、それでいてハイクオリティという、なんともワイン好きの心をくすぐる存在のようですが、きっとオーストリア生まれのぶどうジュースについても、同じことが言えるでしょう。ということで、早速飲んでみます。

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最近は割と甘くてすっきりとしたぶどうジュースと出会うことが多かったのですが、こちらはしっかりとぶどうの苦味も感じられる大人向けの味に仕上がってますね。飲んだ瞬間は苦味と酸味がしっかりと印象に残りつつ、それらに負けないずっしりとした甘さがすぐ後になって口の中に広がります。酸味の効いた香りも楽しめて、ワイン好きな方が好みそうなぶどうジュースだと思いました。

どちらかと言うと、ゴクゴク飲むというよりも1口1口をじっくりと味わうタイプで、さまざまな味わいが絡まり合った複雑な一杯が、身体の隅々まで行き届くような感覚を得られます。ワインなどのお酒を飲んだ時に、アルコールが喉を通って身体の中に入っていく感覚を妙にしっかり感じられる時ってあるじゃないですか(ないかも?)。その感覚に近くて、1口ごとの満足感がとても高いです。

最近よくご紹介する信州産のぶどうジュースなどと比べると、いつどんなシーンにもマッチするぶどうジュースではないかもしれません。起床時の目覚めの一杯にしては重すぎるものの、夕食時にステーキと一緒に飲んだらすさまじいマリアージュ感が生まれそうです。

どんな夜に飲みたいか。そうですね、まだまだ仕事を頑張りたい時よりも、まさに今の私のような、「もう今日の仕事はいいや。色々あるけどとりあえず今は忘れよう」という、ちょっと現実逃避をしたい夜に丁度いいかもしれません。この、比較的クセが強めのオーストリア産ぶどうジュースという非日常性に身も心も委ねて、今この瞬間を楽しみたくなる1本かなと思います。明日はがんばろう。

Roter Traubenmost 100%グレープジュース

・フレッシュさ:3/5
・濃厚さ:4.5/5
・自然的 or 人工的:自然的
・どんな夜に飲みたいか:軽く現実逃避したい日の夜に

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