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150年の伝統をあえて崩す挑戦的なぶどうジュース|ウェルチ 香るぶどう

ウェルチ 香るぶどうのTOP画像

ただいま日曜日の24時前。私ごとですが、明日からの1週間でやらないといけない業務が結構いっぱいいっぱいなので、今のうちから先んじてちょこちょこタスクをこなしている日曜の夜更け前でございます。こういった状況なのでまあまあ気持ちは荒んでいるのですが、ぶどうジュースをいただいて気持ちを落ち着かせて、今日のうちにできるだけ進めて行きたいと思っている所存です。

ということで、本日いただこうと思っているのは、ウェルチの「香るぶどう」というぶどうジュース(商品サイトはこちら)。泣く子も黙るぶどうジュースブランドの巨人「ウェルチ」が手がける新しい一品で、レギュラー商品ではなく期間限定のもののようです。プレスリリースの説明によると、

近年、生活様式の変化からイエナカで「一人の時間を大切にする」「ゆっくりと過ごす」といった意識が高まっています。当社の調査によると、果汁飲料に対して「安心感」や「やすらぎ」を期待して購入しているお客さまが増えていることが分かったため、「Welch’s」ブランドからやすらぎの時間をコンセプトにした新しいぶどう果汁飲料を開発しました。

だそうな。ウェルチのぶどうジュースは比較的ガツンとしたぶどうの味を楽しめるのが特徴ですが、「やすらぎの時間」がコンセプトと言うことで、どのような味に仕上げているのか興味深いですね。やすらぎだから、ガツンとした感じというよりも、すっきりとした印象なんでしょうか?あるいはぶどうの味をより全面に押し出すことでぶどうの世界と言うものを最大限に演出し、その世界に浸ってもらう=安らいでもらうと言うこともあり得るかもしれません。ぶどうジュース好きの私としては後者の方が心惹かれるのですが、果たしてウェルチは「やすらぎの時間」というものをどのように表現したのか。ということで、実際に飲んでみましょう。

・・・

ううーん、そうきたか。

まず、通常のウェルチシリーズのぶどうジュースと比べて、ものすごくすっきりしています。先ほど通常のウェルチシリーズはガツンとしたぶどうの味が特徴と書きましたが、そのガツンとした部分がバッサリと省かれたような印象。後味は割とぶどうらしさが残っているので、はじめはすっきりしつつ、ぶどうの余韻が口に残る体験は確かに心地よく、まさにやすらぎの時間というものを体現できているなと思いました。香りはそれほど強くはなく、パッケージにある「華やかな香り」の通り。総じて通常のウェルチシリーズと比べて上品にまとまっているなと感じます。

一方で、ぶどうジュース好きからするとこの味に仕上げたことに対してちょっと思うところがあったりします。車で例えるなら、今の時代に合わせて自動車のスタンダードが電気自動車になって何かと便利になったものの、従来の車にあったあのパワフルなエンジン音がなくなってしまったもの悲しさと似ているというか(違うかもしれない)。
確かに飲みやすく、あまりこのぶどうジュースを嫌う人もいないかもしれません。ただ、ウェルチはガツンとくるぶどうらしいパワフルな味のまま走ってもらいたかった。そんなことを、いち個人的にですが思いました。しかし、これはウェルチが出した「答え」ではなく、「問いかけ」なのかもしれません。それゆえの期間限定であり、実験的なぶどうジュースのような気がします。もしそうであれば、150年の伝統を持つウェルチでありながら、常に新しいぶどうジュースの在り方を模索し続けるその姿勢に感服です。

このぶどうジュースに対する人々の反応次第で、これからのぶどうジュースのスタンダードも変わっていく。そんな、歴史の分岐点になるポテンシャルを秘めたぶどうジュースかもしれません。

ウェルチ 香るぶどう

・フレッシュさ:4/5
・濃厚さ:1/5
・自然的 or 人工的:どちらかと言うと人工的
・どんな夜に飲みたいか:今の時代のやすらぎとは何かを考えたい夜に

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