ただいま日曜日の23時過ぎ。今年も残すところ1ヶ月ちょっとということで、だんだんと仕事も佳境に入っていく方も多いのではないでしょうか。私もそうで、なんとか年末まで駆け抜けたいと思っています。明日からのエネルギーを得るために、今日はちょっとリッチなぶどうジュースをいただきます。
その名も、プロヴィンチアというメーカーが手がけるスパーリングぶどうジュース。実はこちら、購入したのは今年の夏、甲府に日帰り旅行に行った際に葡萄屋kofuというショップで手に入れたのですが、なんとなくすぐには飲まず保存していました。今日いただく明確な理由はないのですが、個人的に機が熟してきたので飲もうかなという軽いノリです。改めて葡萄屋kofuさんのサイトを見ると、このアジロンのぶどうジュースは取り扱いがありませんでした。なので、ご紹介しておいて恐縮なのですが、現状はおそらく購入することはできず、また来年の夏に…ということになってしまうかもしれません。
ぶどうジュースは好きなのですが、お恥ずかしながらぶどうに関する知識はあまりなく、このアジロンという品種もよく知らずに購入しました。こちらの個人ブログによると、
いまから50年ほど前の私の子ども時代には、どこの庭先にもこのブドウがあった。当時われわれはアジロンと呼んでいた。淡くて上品な甘さも美味しかったが、香りが群を抜いて素晴らしかった!
完熟するとホロホロと落ちてしまうから、アジロンは商品にはなれず、いま市場に出回っているブドウたちに追われ、すっかり姿を消してしまった。
しかしあの味と香りは忘れがたく、私の中に幻のブドウとして定着していた。
とのこと。ネットを調べてもあまりこの品種についての情報がなく、なぜ?と思ったのですがもう今ではあまり市場にない品種だからなんですね。なるほど。しかし、幻のぶどうという言葉の響き…。これは期待せずにはいられませんね。ということで、実際に飲んでみましょう。
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うわ…これはめちゃくちゃおいしい!
まずびっくりしたのが香り。先ほどご紹介したブログ記事にもあるように、パワフルだけど嫌味っぽくない、上品な香りがとても印象的で、口元にグラスを近付けるたびに幸せな気分になります。そしていざ口に含むと、ぶどうの酸味と熟成された深みを感じられ、そして強すぎず丁寧にバランスがとられた炭酸が爽やかに喉元を通り抜けていきます。
と、ここまで書いていて思ったのですが、今の私のぶどうジュースレベルがこのぶどうジュースに追いついていないなと。つまり、このぶどうジュースのおいしさを構成する様々な要素があまりにもバランスよくまとまっているので、私のような凡人にはその一つひとつを細かく分解しきれないんですね。なので、本当はもっとこのおいしさを様々な角度からお伝えしたいのですが、ちょっとこれ以上は難しいかもしれません…。もうただただおいしいとしか言えない…
惜しむらしくは先ほどお伝えしたように、おそらく現時点では手に入らなそうだという点。内容量は300mlで、記憶を辿ると値段は確か2,000円代だったと思われ、決して安くはないぶどうジュースなのですが、ぶどうジュース界隈ではもっとべらぼうに高いものもあるので、年に1回くらいならまだ手が出せるのではないでしょうか。
単に良い品種をそのままナチュラルにぶどうジュースにしました、というものではなく、そこに炭酸という新たな要素を入れることでよりレベルの高いぶどうジュースに昇華されている、さすが甲府のブランドと思わせる素晴らしいぶどうジュースだと思いました。葡萄屋kofuはぶどうジュース作りに対する姿勢もとてもよく、個人的に好きなので他の種類のぶどうジュースも機を見て購入したいと思います。このジュースのおかげで、今夜は素晴らしい夜になりそうです。
プロヴィンチア アジロン スパークリングぶどうジュース
・フレッシュさ:5/5
・濃厚さ:4/5
・自然的 or 人工的:自然的
・どんな夜に飲みたいか:ぶどうジュースをゆっくりじっくり楽しみたい夜に